P.オースター/柴田元幸(訳)『写字室の旅/闇の中の男』新潮文庫

ネタバレ注意。

メタフィクショナルな中編二編の合本。

オースターらしい、重厚にして流麗な「物語り」。

いかにも現代文学的な悲劇について読んでいる時より、誰かの愛する人についての挿話を読んでいる時の方がエキサイティングだなと思った。特に「闇の中の男」の後半なんか。

評価はB。