川上未映子(訊く)/村上春樹(語る)『みみずくは黄昏に飛びたつ』新潮文庫

ネタバレ特になし。

インタビュー集。

騎士団長殺し』を中心とする、創作作法のインタビュー。プロット・アイデア・ストーリィテリングにおける自由さ*1と、文章構築・校正における細心の対比が面白い。これだけの執着が、あの端正さを生んでいるのだと思うと、なんというか、果てしない。

リアリティとフィクションに関して、小説家と外科医のアフォリズムが腑に落ちたな。天才の仕事の流儀に触れられる、貴重なテキストです。

評価はB-。

*1:川上未映子ほどの才人をもってして、かなりひいてる様子なのが面白いw