ネタバレ注意。
明石元二郎が遺した謎の文書をめぐって繰り広げられる、国際謀略小説。
この作家らしい、洗練されたリーダビリティと知的興奮が味わえる、すぐれて端整なコンゲーム小説です。
日露戦争のカットバックとか、自在に謎を演出してくれるので、その分最後に提示される「画」はハードル上がってしまい、ちょっと単純かなーと思わないではなかったけれど。それでも充分愉しく、あっという間に読んでしまいました。
評価はB。
- 作者: 多島斗志之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1992/07/01
- メディア: 文庫
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