ネタバレ注意。
カウンセラーとそのクライアントの「ヒキコモリ」たちが、いくつかのプロジェクトを協働し、それぞれに生きづらいリアルをサヴァイヴする長編。
津原らしい端整な文章で、テンポもよくてリーダビリティは高い。しかしSFとしてのイメージやガジェットの部分に、あまり惹かれるものを感じられないというのが一番の印象だった。
文庫版出版に至るアレやコレやで、全肯定的応援体制になっていたことが、逆に作品に対するハードルを高めたきらいはあるのだけど…。
評価はC+
- 作者: 津原泰水
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2019/06/06
- メディア: 文庫
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