愛川晶『七週間の闇』講談社文庫

ネタバレ注意。
臨死体験×家族テーマの長編。
なかなかにグロテスクな世界が、リーダビリティたっぷりに展開されていて、体感ではあっという間に読んでしまいました。愛人の正妻が出奔した母親だったってくだりのあたり、地方からふわふわと上京したアレな女子のアレな生態描写とあいまって、素敵に寒々しかったです。
褒め言葉として、非常に趣味の悪いエンタテインメントを現出させたミステリですね。
評価はB。

七週間の闇 (文春文庫)

七週間の闇 (文春文庫)

ふん、これしかないから文春文庫版で。データ残しとけっつーの。