GRAPEVINE 『Burning tree』

13thフル。
全体通しての印象は、とてもオトナな、アダルティなアルバムだなあということです。アッパー感もセンチメントも抑制が効いて、過度に走ることがない。
聴いていて安定しているし、心地よくもあるけど、「かっけー!」とか「せつねー!」とか、アガる感じは正直なかった。こういうのを「メロウだな…」つって堪能できる成熟したリスナになりたいとは思うけれど。
ベスト曲は「Weight」かな。メロウでせつないミディアム・バラードは個人的にバインのツボ。「Wants」と似てるのは確信犯だったんだな、って一部あからさまだけど。俺『Sing』好きやねんなー。ただ「MAWATA」にしろ「流転」にしろ、ちょっと同傾向の曲が多くてメリハリに欠けるかな。スケール感のある「IPA」は異色だけど、これもちょっと「here」あたりに既視感。《あの夏と》のとこだけか。
似てると言えば「Empty song」は「FLY」に似てる気がするけどこれは確信犯じゃなさそうな…。

Burning tree (通常盤)

Burning tree (通常盤)