『小林賢太郎演劇作品 「振り子とチーズケーキ」』

KKP#9のDVD。
女性の日記を拾った図書館司書の煩悶を、竹井亮介との二人一役で描く。
小林賢太郎史上、最も地味で、最も優しい演劇作品》とのジャケ裏惹句の通り、まあいかんせん地味な二人芝居w ダイナミズムの乏しさはやはりちょっと物足りないところではあるけど、そういう志向であれば致し方ない。
ところどころでは十分にキャッチーでキレのある笑いを提供してくれはする。一番笑ったのは竹井のエールに対して《はあ!?》つってスカしたとこで、そんなベタなスカしで笑うってのもアレだけど、このウェルメイドな世界観の中でベタなのがキレを増すってのもあるだろうから致し方ない。
まあでも、もっと物語も動いて、それと不可分に生まれる笑いってのがベストだよなあ…とないものねだりで思った。