ネタバレ一応注意。
表題作と「人間豹」の二長編が中心。
「黒蜥蜴」は名前知ってたし、かの三島が戯曲化してるぐらいだから期待したけど、別にどうってことない女怪盗モノで新味はなかった。
しかしそれに輪を掛けて「人間豹」の支離滅裂、グダグダっぷりは酷く、また無駄に長いので本当にイライラした。このレベルの小説で、名探偵でありながら散々駆けずり回らされ、無能な印象をさえ与えられる明智小五郎は、もはや悲劇のヒーローであります。この後の短編「石榴」が、大したことないのにちょっとよく見えてしまうぐらい。
しかしこの頃はネタに困ると着ぐるみ出すなw
評価はC−。
- 作者: 江戸川乱歩
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2003/10/10
- メディア: 文庫
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