ネタバレ注意。
いつも舞城成分補給をありがとうございます、ということで貸してもらった舞城JOJO、『ディスコ探偵』ライクな多次元カオティック・ミステロイド。
amazonのレヴューにたくさんいらっしゃるような、初舞城だったJOJOファンの方には同情をおぼえもするけど、しかし俺はこういうもんだと思ってたし、むしろこれこそが舞城ワールド、リサリサもナランチャもかわいいし、カーズ*1は萌えるしペネロペのスタンド超強いしで、とにかくヘラヘラと笑って読んだ俺は勝ち組だと思いました。
一節そのカオスぶりを引こう。
「よーしてめえら出発だ!」とナランチャが言うけど「よーし行こう!」と調子を合わせるのも僕だけだ。
「ねえ、あんたたち仲間じゃないの?何このしーんとした空気……」とペネロペが言うけれど、しようがないのだ。僕は一応紹介する。
「ペネロペ、こちらがさっきも言ったけど、カーズ。究極生命体ね。で、こっちの宇宙服姿の紳士が宇宙飛行士のエンリコ・プッチ」
(561p)
究極生命体ね。じゃねーよw
キャラやスタンドのズラし方なんか7部以降の流れを踏まえて正道だけど、《ビヨンド》共々未消化*2だとか、4部フリークとしては吉良にもったいないオバケとか、やっぱ『ディスコ探偵』レベルの文章のキレはねーなとか、いろいろあるにはあるけど、とにかくヘラヘラ笑って読んだらいいと思うよ。
評価はB。
- 作者: 荒木飛呂彦,舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/09/19
- メディア: 単行本
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