ネタバレ一応注意。
懐かしいよねー。なんかSPEEDで映画化してたよねー。「ゲーム・キッズ」のシリーズ読んでたとはいえ、なんでこんなもんまで本棚にあるのか。
で、サイバーSFなんだけど、その未来性と、「アイドル」のイメージの古臭さが致命的に乖離していて、なんだかよく分からない小説だった。
未来のアイドル、という小説としての根本がまったく説得的に成立していないので、それに関わる人々の行動原理・モチベーションもふわふわしている。特にタカナカさんに関しては、こういうタイプの人がヴァーチャルアイドル開発しようとはならないと思うし、またそれを「完全犯罪として殺す」部分の意味も分からない。
そして中盤以降はなぜかストーカ小説になっちゃって。ショート・ショートはそれなりに楽しく読んでいた気がするけど、長編小説を書ける人ではないな、と思った。
評価はC−。
- 作者: 渡辺浩弐
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1998/06
- メディア: 文庫
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