星野源 『ばかのうた』

ソロ1st。
「えー俺サブカル卒業したんスけど」とか憎まれ口叩きながら貸してもらったのですけど、ごめんなさい、普通に名盤でした。
SAKEROCKもマトモに聴いたことないままでしたが、そのファンキィな…というかぶっちゃけふざけたイメージは覆されました。はっぴいえんど直系の、洗練されたフォーク・アルバムだと思います。
ファニィな詞世界*1と、素直に美しいメロディ、シンプルでセンスのいいアレンジ、そして独特の包容力が感じられるボーカル。並んだ15曲(インスト含む)、どれも愛すべき佳曲揃い、聴いていて心地いいアルバムでした。
軽快で愛らしい「グー」、メロディセンスの際立つ「夜中唄」、最もスケールの大きい美麗さがあり、マリンバのアレンジもキいたリード・トラック「くせのうた」、カントリィ・フレイヴァが清新な「ただいま」(作曲は細野晴臣!)といったあたりが特にお気に入りだったかな。
愛聴すると思います。

ばかのうた

ばかのうた

*1:でも《寂しいと叫ぶには/僕はあまりにくだらない》(「くせのうた」)はキラーだな。