ネタバレ特になし。
短編集。ネタはSPとか海保の特殊救難隊とか消防士とか、いわゆる肉体派特殊公務員。
『盗聴』の時に書いたけど、この人は構成力が短編向きの作家だと思うので、長いのよりは読める。だけどこの本に関しては、どれもストーリィに工夫が足りない。「頑張って取材しました! 関係者の皆さんありがとうございました!」ってだけの小説に思える。
あと大きいのは、どの話でも大きな位置を占める恋愛要素が、まったく感興をもたらさないこと。全部がト書きみたいな恋愛模様。難しいなら、下手に女性を造形しようとしなけりゃいいのに。
評価はC。
- 作者: 真保裕一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/07/15
- メディア: 文庫
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