ネタバレ特になし。
著者が中田英寿と交わしたインタヴュー、あるいは各媒体に発表した取材原稿をまとめた本。年代としては1996-2000、プロデビューからアトランタ、フランス、シドニーという彼の歩みが同時に、やがて新世紀を迎える日本サッカーの叙事として完璧に成立する事実に、その存在の大きさを思わずにいられない。
各々のテキストはよくできていると思うが、同時に「寄せ集め」的な側面、深度の点で物足りない部分は否めないものとしてあったかな、と思う。でもそれも、『中田英寿 鼓動』という傑作を先に読んでしまったためかもしれず。
この偉大なジョカトーレについて知るなら、向こうがあれば事足りはするわね。
評価はC+。
- 作者: 小松成美
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/01
- メディア: 文庫
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