花村萬月『ヘビィ・ゲージ』角川文庫

ネタバレ特になし。
短編集。
いつも通り、セックスとスピード。それが小説の中心。ここで言うスピードは覚醒剤の謂ではなく。決して美しくはないけれど、魅力的な退廃を湛えて。
評するにあまり多くの言葉を必要としない、というか新たに言葉で煽る必要のない、そうした小説だと思います。
敢えて「質が高い」とは申しません。「好き」です、単に。
評価はB。

へビィ・ゲージ

へビィ・ゲージ