STRAIGHTENER 『CREATURES』

9th。
…と数えるのが正しいのかはよく分からないけど、とりあえずそのぐらいのアルバム。
前作『Nexus』はめちゃくちゃ聴いて、これぐらい迷いなく「傑作」と断言できるアルバムも珍しいと思ってたぐらいだったので、期待は凄く高かったのでした。
…が、なんか、ぶっちゃけ、いまいち。
シンプルな印象をそのまま言うと、曲が演奏に追いついてない、そんな感じ。二本のギターにベースにドラム、あるいは鍵盤、豪快にして緊密なバンド・アンサンブルは、相変わらず国内最高峰の完成度のかっこよすぎな音像を聴かせてくれるけれど。
メロディ・展開に、多くの場面で一本調子の印象があって。「Man-like Creature」なんてその最たるもののようにも思うけど、これをシングルで切れるってのはいいポジション掴んだなーとか、どうでもいい感慨があったりしつつ。まあその分演奏と全体の音像で聴かせる曲が揃ってはいるのだけど、でも『Nexus』はもっとバランス取れてたように思うけれど。
あとはピロウズとかと一緒に聴いてると、詞の絡みが全然なってない。もともと独特の世界観のある詞で好みが分かれるとは思うけど、今回個人的には、「クラムボン・インザエアー」とか、「瞬きをしない猫」の《愛してるよ/ガールフレンド》のとことか、どうにも無理なフレーズが耳につきました。
一曲通して文句なくかっこいいと思ったのは、「DONKEY BOOGIE DODO」ぐらいだったかな。期待していただけに残念。

CREATURES

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