ネタバレ特になし。
なんかすごい久しぶりに読んだ気がする石田衣良。もちろん処分対象なのですけど、IWGP以外は。
で、この本は掌編集です。ショートショートではあるんだけど、私小説的な要素も多く含まれ、むしろエッセィに近い感触がします。掌編にも関わらず各話にいちいち付されたまえがきも、その印象に拍車を掛けています。
しかしそういう構成が作品にもたらしているのは、残念ながら鼻につくナルシシズムの発露だけのように感じました。各編の題材やイメージにも惹かれるものがなく、楽しむことはできなかったです。
唯一「本棚と旅する男」だけは、ビブリオマニアックで好きな世界観でした。
評価はC。
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/14
- メディア: 文庫
- クリック: 16回
- この商品を含むブログ (40件) を見る