ネタバレ注意。
第二シリーズ。
こないだ読んだ「新青年」より、名前知ってる作家が多かった。山風や正史はもちろん読んだことあるし、あとは角田喜久雄とか大下宇陀児なんかもどっかで短編読んでないかな。
全体的な傾向としては、「探偵」というファクタがきちんと機能している…換言すれば「立っている」作品が多くなったような感じ。それが探偵小説モダニズムなのか、単に編者の趣味なのか。
しかし自分が気に入ったのは、それとはやや傾向を異にする二編。まずは山風「みささぎ盗賊」。どんでん返しがいかにも鮮烈だが、それを担っているのがプロットではなく伝奇ホラー部分の完成度であるというさすがの力技。見事。あとは岡田鯱彦「噴火口上の殺人」。舞台設定もストーリーの運びも巧いのだが、これはなんつっても妹キャラ。萌えたわ。
…うん、見事に探偵関係ないなw
評価はB−。
- 作者: ミステリー文学資料館
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2002/10
- メディア: 文庫
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