ネタバレ一応注意。
なぜかいまさら読んだのだけど…あかん。つまらんわ。
クリーチャー系のホラーに、科学的な「整合性」と「薀蓄」を加えたのがミソなんだろうけど。今読んで新しいとは思わないし、手術シーンなど専門的な描写の必要以上の精細は鼻について感じられた。
ホラー描写、スプラッタ描写が恐怖感をおぼえさせないし*1、描かれる夫婦愛、親子愛のドラマにもまったく心が動かされず。騒げば騒ぐほどに醒めていった。理系キャラがつまらないのは、森博嗣作品の刷り込みがあるからまあしょうがないとは言え、その他のキャラにしても人物像は薄っぺらく類型的だ。各人の安いトラウマが象徴的。
評価はC。
- 作者: 瀬名秀明
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1996/12
- メディア: 文庫
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*1:唯一セクシャルな描写はなかなかエロいw。