やっぱ好きだったわ。
「希望」をシングルで聴いた時はパワーポップに寄り過ぎたバンドサウンドを物足りなく感じたものでしたが、アルバムになったら中村一義的なセンス、それがバンドで鳴らされた時のポップの破壊力を堪能できるのでした。
「まんまる」「Q&A」あたりに顕著な、それ自体がまったく独自な言語感覚で紡がれた「ことば」を、豊潤な「音」にのせる仕事。その「中村一義的なセンス」は結局、方法論が変わろうが根底を強く規定するものとしてあって。俺の音楽観は結局「犬と猫」の時代、その異端といえば異端の才能をひたすら追い続けることによって育まれたわけで。
「あの荒野に花束を」「もしこのまま」といった泣きのバラードにもたやすく泣いた。
- アーティスト: 100s
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- 発売日: 2007/05/16
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