ネタバレ特になし。
短編集。
県立図書館の蔵書検索で「バーダー・マインホフ」で検索したら唯一引っ掛かったのがこの本。アメリカ現代文学の巨匠なのね。
で、その「バーダー=マインホフ」はそれ、正確にはゲルハルト・リヒターの連作を要素の一つにした文学で、ノンフィクション読みたかった俺の求めるものとは違ってたけど、不思議な雰囲気のある作品で興味深く読みました。
他では「ランナー」が奇妙な味と鋭利さのある掌編で、表題作も哀しみ深く、幻想的なイメージが鮮やかな佳編でした。
しかし現代文学の翻訳読んでると、訳者とその世界観との相性を(主にネガティブな意味で)感じる場面が多くて、その意味で「ランナー」の柴田訳はいいよなさすがだよなんて思ってたけど、最も逐語訳(?)的で馴染めなかった「痩骨の人」も柴田訳だったから、なんだかもう分かりませんわ。
評価はC。