ネタバレ一応注意。
大正十四年、没落華族の令嬢・鞠子と、彼女を借金のカタに引き取る「サーカスから来た執達吏」ユリ子、二人の少女が埋蔵金と殺人事件の謎に挑むミステリ。
暗号もよく考えられているけど、とにかくこの作品はユリ子のキャラ。自由奔放なアフロの軽業師(?)少女探偵、なかなかのオリジナリティです。
作品全体の雰囲気はもっとしっとりしてた方がいいと思うし、プロット的にも物足りないものはあったけど、彼女に会うためならシリーズもう一作ぐらい読んでもいいかもと思う。現代本格でハネちゃったから、時代ものは時間かかるかもだけど…。
評価はC+。