ネタバレ特になし。
『ワイルド・スワン』の著者と、歴史学者である夫君による、毛沢東評伝。
国内七千万人という圧倒的犠牲者数と、それを引き起こした人物のなんともせせこましい人格*1、人物像との対比がなんともグロテスク。ヒトラーにせよスターリンにせよ、あるいはポル・ポトにせよ、なんでこんな連中が権力を得てそれを絶対化できるのか、世界史の不条理…つーかいずれも無視できない部分でアメリカがろくでもない。
周恩来、劉少奇、彭徳懐、いずれもひとかどの人物たちを屈服させ得たものは何だったのか、鄧小平は何が違って抗しえたのか、更なる内幕への興味は尽きない。
記録のみ。
*1:大躍進期のスズメの話は鉄板過ぎる。