竹本健治『ウロボロスの純正音律』講談社文庫

ネタバレ注意。

靄の底の洋館、玲瓏館を舞台に、集まった作家・関係者の間に連続殺人が発生する、実名ミステロイド…「ウロボロス」シリーズの第三弾。

これまでのものよりずっとシンプルな構造で、その分この本、この作家の本領であると思われるペダントリィに浸ることができた。『黒死館』オマージュも含めて、あっという間に千ページ読んでしまうぐらいには愉しいです。

オチはまあ…多分メフィスト連載時に読んでいたような記憶が読後甦ってきたけど、それまでまったく思い出さなかったので、そのぐらいのものかと思います。

評価はC。