中島岳志『超国家主義 煩悶する青年とナショナリズム』筑摩書房

ネタバレ特になし。

北村透谷から頭山満まで、超国家主義に捉えられた青年たちの群像を通して、イデオロギィの起源と終焉を描く列伝。

苦悩や煩悶、さらには自己否定が、政治的イデオロギィに水路を開き、その集合としての社会運動に繋がるってのは、その後の60年安保や全共闘にも見られる普遍的な社会学だと思う。

しかし現代におけるそれって、ネトウヨとか冷笑主義とかなんですかね? …虚しすぎるんですけど。

評価はB。