橋爪大三郎『日本のカルトと自民党』集英社新書

ネタバレ特になし。

副題「政教分離を問い直す」。生長の家日本会議統一教会…日本の政治を汚染するカルトについての警鐘。

宗教社会学の泰斗らしく、カルトどもの悪行についてはその根幹をなす教理までを解説、ジャーナリストたちのそれとはまたひと味異なる仕事。一方で菅野完や鈴木エイトらの仕事への率直な賛辞、リスペクトも好ましい。

結章では創価学会にも言及し、公明党解散を推奨してたりで、歯に衣着せない大家の貫禄が頼もしいです。353pの某犯罪者のイタコ芸も笑いました…皮肉たっぷりの舌鋒、老いてますます盛んというところでした。

評価はB。