夕木春央『絞首商會』講談社文庫

ネタバレ一応注意。

大正期東京、無政府主義者の秘密結社が絡む連続殺人を描く、第60回メフィスト賞受賞のデビュー作。

設定も、最終的に披瀝されるプロットも好みのものだったんだけど、なんか不思議と読み難くて、物語に集中できなかった印象。

『方舟』では別に感じなかったんで、この時代演出が上滑りしてたんかしらん。あと主人公周辺のキャラ設定も、劣化京極みたいだったな…。

評価はC。