ネタバレ注意。
「ビストロ・パ・マル」シリーズの第三作品集。
これまでの二作が充実しすぎだったので、若干の息切れの気配を感じないでもないですが、変わらず品質の高い、愛すべきシリーズであります。レストランお仕事小説としての愉しさ、日常の謎ミステリとしての妙味、いずれにしても。
特に「ムッシュ・パピヨンに伝言を」が好きだったけど、これはほぼ美味しんぼだったなw 日常の謎としては「ヴィンテージワインと友情」、批評性という意味では解説でも触れられている二編、表題作と「追憶のブーダン・ノワール」が印象深い。
評価はB-。