C.マッカーシー/黒原敏行(訳)『ザ・ロード』ハヤカワepi文庫

ネタバレ一応注意。

滅亡後の世界を彷徨する父子を描くSF長編。

なんとも陰惨として、荒涼たる世界。確かにある種の美しさが宿っていることは認めながらも、ひたすら暗澹とする読書でなかなかシンドかった。

終盤、渚にて、対岸に同じように座っているかもしれない父子をイメージするシーンは美しかったな。

評価はC。