平石貴樹『サロメの夢は血の夢』光文社文庫

ネタバレ注意。

サロメ」に見立てられた首無し死体と、ミレー「オフィーリア」に見立てられた水死体が連続する事件を描く長編。

見立ても、「内的独白」の実験性も面白いとは思ったが、小説としては登場人物たちの関係性が無駄に錯綜しすぎで、お話に集中できなかった。

ニッキが顔見せた時にはガッツポだったけど、ホントにサービスカットだけで、結局ニンフォマニアの女弁護士(!)が解決してしまうのも、個人的には残念だったな。

評価はC。

サロメの夢は血の夢 (光文社文庫)

サロメの夢は血の夢 (光文社文庫)