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夢を諦めかけた、売れないシンガソングライタの主人公にある僥倖が降りかかる、ファンタジック・コメディ。
モダンでポップで、よくできたコメディだと思います。ネタはまあ国内のコミックでも見たような、さして独創性のないものではあるけど、ちゃんと作ればちゃんと面白いものになる、という贅沢さ。海辺での「彼」とのシーンはとても美しかった…抱擁の後の一言にも笑い泣き。
ダニー・ボイルの作であれば、もっとカタルシスがほしいところではあったけど、終盤にフォーカスしていく物語の主題は、その中心にいるエリー役、リリー・ジェームズの説得力もあって納得のいくものでした。絶対離しちゃダメなやつだあれは。