筒井康隆『繁栄の昭和』文春文庫

ネタバレ一応注意。

「昭和」をテーマにした短編集。

乱歩オマージュとか、海野十三パロディとか、探偵小説ネタでは時代の猥雑さが出ていて面白いけど、個人的には「一族散らし語り」の陰惨な翳りと相反するピュアネス、「つばくろ会からまいりました」の微笑ましい哀調が好きだった。

恋情描くの、意外と上手いですよね。

評価はC+。

繁栄の昭和 (文春文庫)

繁栄の昭和 (文春文庫)