ネタバレ特になし。
年代順の回顧録。デビュー以前から昭和12年まで。
自身のこと、探偵小説界隈のこと、物故者の回顧、細密な記録で史的価値は高いだろう。自虐キャラの愛らしさも変わらず。
やはり冗長のきらいはあるが、宇野浩二が居留守使われた後の手紙優しくて泣けるとか、『陰獣』のメタ・プロット無自覚だったんかい! とか、いろいろと発見はある。大須ホテル「押絵と旅する男」便所廃棄事件も、日本探偵小説史の一大事件ながら…爆笑。
評価はC。
江戸川乱歩全集 第28巻 探偵小説四十年(上) (光文社文庫)
- 作者: 江戸川乱歩
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/01/01
- メディア: 文庫
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