『21グラム』

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交通事故により夫と幼い二人の娘を喪う女、その事故の加害者となる男、被害者の心臓のレシピエントとなる男。三人の男女の運命の交錯を、視点と時系列を入れ替えて描くサスペンス。
なにげなくウォッチリストから選んで観たらイニャリトゥ連チャンだった…そして案の定暗かった…。映像、音楽の雰囲気は好きだけど、この時系列入れ替えの手法には食傷の気味がないではない。ドラマとしての展開、決着もいまひとつインパクトがなかった。『バベル』のがいろいろ深かった。
それでもショーン・ペンベニチオ・デル・トロと揃えたメインキャストはさすがの充実で、いい芝居はたっぷり観せてもらいました。脚本がちょっと負けてる気がするな…臓器移植が絡むドラマっての、あちこちで見聞きしすぎて陳腐化してしまってるってのもあると思うけど。
オカルトまがいの医学実験で確かめられた人間の魂の重さだという、タイトルはちょっとかっこいいな。