ネタバレ特になし。
詩、俳句、短歌のコレクション。
なんか勝手なイメージで、もっとケレンがあってゴシックな作風だと思ってたんだけど、意外と正統派の瑞々しい詩作でちょっとびっくりした。澁澤龍彦あたりとイメージ混同してるのか…?
人生はしばしば
書物の外ですばらしいひびきを
たてて
くずれるだろう
だがもう一度
やり直すために
書物のなかの家路を帰る
(「あなたに」)
「あなたに」という詩に励まされる本読みは多いことでしょう…僕もそうです。
あとはベタだけど、
海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手を広げていたり
は名歌やなあと思います。浮かぶ鮮烈な画と、その微笑ましさ。
そして解説吉増剛造の、我が道驀進ぶりにもリスペクト(引き笑い)。
評価はC+。
- 作者: 寺山修司
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2003/11/01
- メディア: 文庫
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