ネタバレ注意。
昭和40年代、東京下町の商店街を舞台にしたゴースト・ストーリィ連作。
衒いなく「いい話」を書こうとして、あざとくならずに節度を保ちつつそれを実現した、職人芸的な短編集。万事ソツがない感じがします。
でももっと若い頃なら「ヌルい!」って言ってたかもね。こういうのが染みる年頃になってきましたわ…。
特に「夏の落し文」が、なんとも健気で泣けた。この話に出てくるジジイ、記憶にある中で最悪に近いゲスだったw
評価はB−。
- 作者: 朱川湊人
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/01/29
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 19回
- この商品を含むブログ (61件) を見る