浅野いにお「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 1・2」小学館ビッグコミックス

謎の巨大円盤が飛来している東京を舞台とした青春SFコメディ。
大状況が「震災後」の暗喩であり、経済的徴兵制軍需産業に関する言及を見ても現在の安保法制をめぐる議論を視野に、社会的な批評性を備えた……とか語ることもできるだろうけど、基本はサブカル臭たっぷりのコメディとして、どっぷり浸れる作品世界。
少なくとも2巻まででは*1、とにかく素晴らしい画の演出と、サブカル/ネット/SNSの小ネタを縦横無尽に張り巡らせた闇雲なテンション、そして二人(+三人)の女子たちの愛らしさ(?)に胸を躍らせていたい、青春SFコメディの傑作の予感しかしません。
やはりこの天才からは目が離せませんな。ひろしくんと出元家の四男くんがとてもとても好きです。

*1:2巻のラストもそうだし、キャラクタにも不穏な要素はあってオソロシイけど。