ネタバレ特になし。
シリーズ最終巻は真打登場たる「宝石」。
戦後推理小説誌におけるその威名を知っているからか、さすが粒揃いの選集とは見えましたが、その分異様な迫力を感じさせる「怪作」というべき作例はなく、ちょっと物足りない感じはあった。
割と小器用で、心理面に主眼を置いたモダンな作品が多い印象。「探偵小説」が「推理小説」に移行していくにあたり、そういう過渡的な役割を見ているのかな。
評価はC+。
- 作者: ミステリー文学資料館
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/01
- メディア: 文庫
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