ネタバレ一応注意。
ひきこもりアクション小説、だそうな。
いたって安直なボーイ・ミーツ・ガールラノベで、コレが何かを言い当てているようには思えない。友達もいるし、女の子とも喋れる*1し、ましてクスリなんかに耽溺できる程度にはアクティヴで、むしろリア充じゃねーか。いざ表現しようとすればそんな表層が問題になるわけではないけれど、ひきこもりやコミュニケーション障害や広く現代の「生き辛さ」の、何か核心にあるものを表現しているようには思えない。
大雑把な印象で言えば、「リリシズムを取り払った大槻ケンヂ」かな。それにどんな価値があるのか…端的に中身ないからな。
評価はC−。
- 作者: 滝本竜彦,安倍吉俊
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/05/22
- メディア: 文庫
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*1:むしろメンヘラにつけこんで肉体関係を結んでいるし。先輩との関係はちょっとamazarashi「少年少女」を思い出したけど。