ネタバレ特になし。
この前衛っぷり、えらくパワーのある表現だってことは理解できるけど、どうも鑑賞というレベルにまで至らないってのが正直なところ。圧倒つーか、呆然。
裏表紙に引かれてる《ぼくの眼は千の黒点に裂けてしまえ》(「疾走詩篇」)とかはかっこいいし、「帰ろうよ」って詩はイメージが美しくて好きだったけど、全体から見るとむしろ異端、つかコレジャナイ感のある作品。
ふくらはぎの不可命名性について思惟すると宇宙爆裂する!
(「魔の一千行」)
ってあたり、滑稽味の漂う炸裂感が本質なのだと思う。
評価はC。
- 作者: 吉増剛造
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 1999/10/01
- メディア: 文庫
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