ネタバレ特になし。
本書を手にした者に、震えて眠る夜が永遠に続くことを願っている。
(あとがき、367p)
…願い、届かずw 爆睡してます。
結局ミステリの周縁部って捉え方をしていて、田中啓文とか津原泰水(大好き)とか、ジャンルを跨いで活動してる作家もいるので、ホラー小説も結構在庫している状況なのだけど。「面白い」はともかく、「怖い」と思ったことがないんだよね。素養が欠けている、多分。怖いと思ったのは京極の「小袖の手」が印象深いけど、あれはホラーと呼べるのか…「怪談」だよな、むしろ。
「呪われた町」ジャンルのホラーで、ニュータウンとかホームレスとか、キーになるガジェットはいろいろ面白いものが取り入れられてると思うけど(ニュータウンに関してはこないだ酒鬼薔薇の話も読んだし)、作者がいろいろと詰め込んだと語るホラー描写、ゾンビとかスプラッタとかあれやこれやの狂騒が、どうしても空虚に感じられてしまう。「怖い」なんて全然思わなかった。素養が欠けている、多分。
ただまあ、大森望の解説はいいね。彼の言う通りなのでしょう(適当)。
評価はC。
- 作者: 牧野修
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/03
- メディア: 文庫
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