ネタバレ一応注意。
シリーズ第二弾。
前作より女誑しぶりが抑えめで(恋人を救い出す話だから当たり前だけど)、その点好感は持てました。
だけど肝心の事件、早い段階でネタが割れてしまう割に、細部の整合性が今ひとつ。真相提示も結局主人公の語りだけだし、どうにもツメが甘い感じ。
今回も勁く凛々しい女性たちとは裏腹に男性陣は総じて愚かしく、作者のもはや芸風であるところのジェンダ・バイアスをしっかり堪能させてもらうハメになりました。ラストの処理も、その流れの中では「そんなんでいいの?」という大いなるスウィートネスでございました。
まあでも、いつものことだけどリーダビリティはあるからね。読めるよね。
評価はC+。
- 作者: 柴田よしき
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/08/08
- メディア: 文庫
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