R.チャンドラー/双葉十三郎(訳)『大いなる眠り』創元推理文庫

ネタバレ一応注意。
だいぶ古色帯びた本でしたね。ハード的な部分もそうだけど、訳もまあ感心しなかったな。
どういう位置付けの訳なのかも知らないし、実は経年劣化という意味ではそれほどではないのかもしれないけど、《モチ》*1《うふう》《拙者はすこぶるりこう者でござる。》*2と、俺のマーロウ像…卑しき街を行く誇り高き騎士とは思ってないけど…を徒に突き崩しにかかってくる場面が多かった。
ストーリィはハードボイルドの王道って感じで、キャラ造形含めて惹かれる部分もあった。春樹訳で読みたかったわ…。
評価はB−。

*1:勿論、の意。

*2:以上すべてマーロウの台詞。