笠井潔『ヴァンパイヤー戦争 10 魔神ネヴセシブの覚醒』講談社文庫

ネタバレ一応注意。
まずは対スペシネフ、その後は対ソ連の対決構図。その過程ではソ連内部での権力抗争が絡んできたり、レトロなスパイ小説的な妙味も加わって、最終巻の一つ前でちょっと先祖返りしたような感じ。俺は嫌いじゃないぜ。
あとはパニック小説的に、マクロな世界情勢の変化が描かれたりもしてて、そういうのがむしろもっと読みたいと思ったけど、もうあと一巻じゃあ頁が足りません。外伝待ちかな。
三種の神器使った最終兵器は巨大版「ザ・ハンド」だったな。あるいは「クリーム」か。ラストでどんな使い方してくるかな。
評価はC+。