笠井潔『ヴァンパイヤー戦争 3 妖僧スペシネフの陰謀』講談社文庫

ネタバレ注意。
前の巻と違って、今回はアクション全開です。
九鬼は生身で戦闘ヘリに立ち向かったり、爆破された吊り橋からぶら下がったりしたかと思えば、巨大な銀色の狼だの、そのまんま鬼だの、これまでのスケールに倍した人外の者どもが暴れ回るのに翻弄されます。
このままSF/ファンタジィへの傾斜を強めていくのだろうかと、ハードボイルド/ピカレスク風味の好きな僕としては危惧の強まる巻ではありました。
まあ、楽しいからいいけどさ。
評価はB−。