坂東眞砂子『蟲』角川ホラー文庫

ネタバレ特になし。
都市の夫婦生活に、お得意の土俗伝奇要素を絡めたホラー。
要素を抜き出してみれば、「描けて」いるのだと思う。さまざまな男女関係の鬱屈模様、「伝奇」としての謎めいた感じ。
ただ、これは多く好みの問題だと思うのだけど、俺はこの小説、「怖い」とも「面白い」とも、残念ながらまったく感じなかったなあ。
評価はC。

蟲 (角川ホラー文庫)

蟲 (角川ホラー文庫)