ネタバレ一応注意。
シリーズ三作目。持ってるのは最後。
「かぐや姫」モチーフの伝奇とか、「踊念仏」*1とか、要素はいろいろあるんだけど、全部バラバラで収斂せず、何がやりたいんだかいまいち分からなかった…って、前の巻でもそんな感想だったな。
法眼さんもほとんど蚊帳の外だし、メインの怪異もあっけなく収束してしまったり、物語に抑揚がない。母子のドラマがやりたいにしてはキャラクタが書割だし…なんかポカーンとしたまま読み了えた感じ。「歩き続ける女」って奇想はちょっと萌えたけども。
まあ、最近角川ホラー文庫のシリーズ若干売れてるし、よかったんじゃないかね。
評価はC−。
- 作者: 藤木稟
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/06/11
- メディア: 文庫
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