ネタバレ一応注意。
出典は忘れたけど、「日本SF三大名作」が一…だよね? あとは『神狩り』と、はたしてなんだったかしら。
萩尾望都によるコミカライズは読んだ記憶があるのだけど、「阿修羅王」という固有名詞を憶えているだけだったので、実質的に初読です。
内容は…こんなもん梗概化できんけど、プラトンやブッダ、イエスといった聖人たちの歴史に、生命哲学的なSFとしてのメイン・プロットが絡む、深遠にして超時空の観念世界。
正直咀嚼することはできないし、だからあまり語れることとてないのだけれど、なんたってスケールは雄大、文章と世界観にも雰囲気があって、「なるほどなあ」と思うことはできました。
特に、オープニングとラストはいいですね。文章が連環しているのだけど、ラストシーンの寂寞とした無常感は出色です。
評価はC+。
- 作者: 光瀬龍
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1973/04
- メディア: 文庫
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