津原泰水『バレエ・メカニック』ハヤカワ文庫JA

ネタバレ注意。

ある少女の夢が現実を侵食するパニック事象を中心に描かれるSF。

三章立てで、一章はルドン絵画を思わせるシュルレアリズムSF、二章ではSFミステリ展開にリリシズムもたっぷり、三章は完全にサイバーパンク化。いずれも作者らしい端整で緻密な文章で構築されて読ませる。

…が、二章はともかく、一・三章は個人的にどうにもノレず、やっぱSFは素養・適性ねーな、という再認識。

評価はC+。

バレエ・メカニック (ハヤカワ文庫JA)

バレエ・メカニック (ハヤカワ文庫JA)