ネタバレ特になし。
関係ないけど島田雅彦と志村正彦は似ている。語感のみならず白皙系優男だし、二人とも。
さて、こちらは豪華客船が独立国家になるお話。こういうお話、好きです。
突拍子もないストーリィに、いつもの軽い文体だけど、小説としては骨太に成立しているのは手腕だと思いました。いわゆる「純文学」の漫然よりは、こういうエンタテインメントの要素をまじえた小説を好みます。奥泉光とかさ、ああいうの。
細部の、あるいは根幹の暗示や寓意はだからどうでもよかったのです。読者失格なのかもしれないけど、でも解説の小谷真理の、相も変らぬ、すべてをフェミニズムに帰す我道一直線なんか、どうも的を外してる気がしてしょうがなくて。
評価はB−。
- 作者: 島田雅彦
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1999/02
- メディア: 文庫
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