いくえみ綾「潔く柔く 6-10」集英社マーガレットコミックス

もう一度言いますけれど。
…めっちゃ面白れえ。
オムニバスとしてもとても豊かだし、その中で徐々に造形の深くなっていく「主要」登場人物の魅力ときたら。カンナとロクがくっつくのかー。最高だよそんなの。
これ、最初からどれだけ細密に設計していたのだろう。カンナとロクが共に「喪ったもの」どうしであるとか、百加*1と三千花*2、ロクをめぐるキャラクタがなんとなく「似てる」とか、ビンビンに響いてくる設定・設計が数多いのだけれど。凄いストーリィテリングだと思うよ、実際。
今回最強のセリフは6巻、ACT6の後半。赤沢禄による≪処女って大事かな≫。このセリフ、このタイミングはマジに天才だと思うわ。…まあ結局ロクかよ、という思いもないではないのだけどw
このACT6は実際、オムニバス展開中でも屈指の完成度と重要性を感じさせる。ラストのセリフは明確に、このマンガの主題を示していると思うのですね。
次巻が凄く楽しみ。自分で買ってしまうかもしれません。

潔く柔く 6 (マーガレットコミックス)

潔く柔く 6 (マーガレットコミックス)

潔く柔く 7 (マーガレットコミックス)

潔く柔く 7 (マーガレットコミックス)

潔く柔く 8 (マーガレットコミックス)

潔く柔く 8 (マーガレットコミックス)

潔く柔く 9 (マーガレットコミックス)

潔く柔く 9 (マーガレットコミックス)

潔く柔く 10 (マーガレットコミックス)

潔く柔く 10 (マーガレットコミックス)

*1:主人公の時はようやく普通に嫌いになれるキャラが出てきたと思ったけど、結局いいヤツだったw

*2:「好感」という意味では一番「好き」なキャラ。